体験談

ママカフェ体験記11

~ママカフェで学んで2年~
長女が2歳になるくらいだったと思います。
ある日、午前10時から始まる未就園児向けの会に娘と参加するため、家を出ようとした時です。 もう間に合わない~!と焦っている私とは裏腹に、どうにか自分で靴を履こうとしていた娘が目の前にいました。

 

今すぐ出発すれば、まだギリギリセーフ。

でもこのまま娘が自分で履くのを待っていたら、もう完全に遅れる。
そう思った私がしたのは「まだ自分で履けないでしょ!!」と怒った口調で言いながら、娘が持っている靴を奪い、私が履かせるという行動でした。

 

娘はもちろん、泣いています。
泣いていても、とにかく間に合いたいから、言うこと聞いて!そんな感じでした。

 

それからもう4年くらい経つのに、今でもその時のことはよく覚えています。

 

きっと自分でも、こんなママになりたかったんじゃないって、違和感を感じながら生活していたように思います。

 

これ以外にもたくさんあるんです。娘が成長しようと頑張る姿を応援しようとせず、自分の都合に合わせて、自分の気持ちに合わせて、娘の気持ちを尊重しない関わりがとても多かった。

 

今でも思い出すと、胸が苦しくなります。
だって、娘への想いはとっても強かったから。
こんな関わりでも、私にとって娘は大切な大切な宝物だったんです。

 

当時、近所に住んでいたママ友からは、そんなに辛かったようには見えなかったよと言われました。
きっと、普通によくいる、普通に幸せな家族であったと、私も思います。

 

だけどその普通って、当たり前のように怒って、当たり前のように脅して、当たり前のように言うことを聞かせる状態。

 

これがその時の私や周囲の普通でした。

 

みんなそこに違和感を感じてないような、違和感を持っていても最初から諦めているような、怒鳴ることも子どもには必要だと思っているような、そういう感じでした。

 

私もそう思っていれば、そこまで苦しくなかったのかもしれません。
でも、今までそういう生活をしてこなかったし、そういう子育てをイメージしていませんでした。

 

もっと笑顔で、もっと楽しく、もっと穏やか、そんなイメージだったから。

そうはいかない現実がとても辛かった。

 

どうにかしたい!このままじゃダメ!

 

とっても大切で、とっても望んで生まれてきた子なのに、どうしてこうなっちゃうんだろう…。

 

そんな風に思って、参考になりそうな本を読んだりや、インターネットで検索したり、もがいていた時期でした。

 

ある本を読んでは、試してみる。
でも、これで本当にいいの?
なんだかちょっと違う?

 

私はどうすればいいんだろう?

 

悩んでいました。
でも、どうすればいいのか分からなかった。

 

周りのママも、みんな私のような状態。誰に相談すればいいのかも分からない。
相談してもそんなもんだよ、うちもそうだよ、時期が過ぎれば子どもも変わるよといった返事。

 

それでも、私はこのままでは嫌だった。

 

私はこんなに怒鳴る人間だった?
私はもっと穏やかな人間じゃなかった?

 

やっぱりどうにかしたい!

 

そんな時に出会ったのが、きむさんのブログでした。

 

こんな風に子育てしている人がいるんだ!できるんだ!
すごいー!って暗闇に光が差したようでした。

 

私もこんな子育てしたい!

 

最初はブログを読んでは同じようにやってみました。うまくいくこともあれば、うちではうまくいかない、なんてこともありました。今思うと、「この時はこうする」という簡単なQ&Aのようなものがあるわけではなく、基本的な考え方の元、その場に合った対応があるわけで、なんでも真似すればいいというものでもなかったと分かりました。

 

ブログだけじゃなくもっと詳しく話を聞きたい、その思いが強くなりましたが、当時住んでいたのは三重県。

 

どうすればいいだろうと思っていた頃、ママカフェが地方で開催されている事を知り、「私が聞きたい!私がママカフェに参加したい!」という思いから、2013年、娘がもうすぐ3歳になる頃、きむさんに直接問い合わせをして、同じ想いを持って下さる方とのご縁が繋がり、2014年に名古屋で初開催となりました。

 

だけど、名古屋のママカフェ初開催後すぐに、私は夫の転勤で関東に住むことに。転勤後は都内のママカフェへ参加し、行けるときは月に2回のペースで、実践編と理論編に参加してきました。

 

ママカフェに通い始めた頃、自分を満たすという考えがまずは新鮮でした。自分を満たす為には一人になる時間がいる、その為には家族の協力が必要と考えた私。でも最初は、子どもを夫に見てもらって一人時間を楽しむのは、仕事で疲れている夫になんだか申し訳ないと思ってました。だけど、家族と良い関わりをする為にも、自分が満たされることは必要だと思い、「家族の為に自分の時間を持とう」から始めました。

 

でも、自分を満たすといっても、最初はどうすれば自分が満たされるかあまり浮かんできませんでした。 それで、ショッピングとか、カフェに行くとか、本を読むとか、そんなことから始めました。

 

すると何度も繰り返しているうちに、だんだん自分が満たされるポイントが分かるようになりました。
一人になる時間は確かに自分を満たしやすいですが、家の中でも、子どもと一緒でも、自分を満たすポイントがわかると、日常の生活の中でも、ちゃんと自分を満たすことができるようになりました。

 

特別なことは特にいらない。
もちろん旅行も、子連れで行けないようなレストランも楽しいけど、それがなくても十分満たされる。

 

今では、一人で過ごしたい時には「自分のために自分の時間を持とう」と思うことができるようになりました。

 

「ママだって、自分を満たしていいんです。」と、きむさんがいつも言ってくれることが自分に浸透してきたんだと思います。

 

最初の1年間くらいは、毎回、学んだことをとりあえずやってみるということの繰り返しでした。
ママカフェでよく聞く、「コントロールしない、されない」って実際はどんな感じ?これってコントロールされてるってことなの?

 

最初は正直、よく分かりませんでした。

 

それでも、やってみる。うまくいったり、失敗したり。
でも失敗すると、疑問に感じたことを次のママカフェでみんなに聞けたり、きむさんに直接相談したりできて、だんだん分かるようになってくる。

 

そして、私には理論編がとても腑に落ちる内容でした。
毎回少しずつ増えていく知識が、それぞれ繋がっていくのを感じました。

 

知識に厚みが出てくる感じで、実践していても、ちょっとずつ自分で考えて工夫することができるようになりました。

 

ママカフェに参加して丸2年が経った今でも、完璧な関わりができるわけではありませんが、2年分のママカフェでの学びのおかげで、とっても幸せを感じながらの子育て時期を過ごせています。

 

この2年で何か特別なことが起こったわけではありません。

 

どんなことに意識を向けるか、何が大切なのか、どんな自分になりたいのか。
そういったことを日々、自分に問いかけて、そこに向かうための行動を選んでいく。

 

そして、きむさんは教えてくれました。

 

幸せになるのに制限はいらない。
無限大の幸せを描いていいということ。
描けば描くほど、そうなれることも。

 

今、辛かったあの頃の自分を振り返ってみて思うことは、娘への愛情はたくさんあったけど、力を注ぐ方向が違っていたということ。

 

「どうにか言うことを聞かせよう。私が正しい。あなたはまだ分かっていない。」
そう思っていたから、うまくいかなかった。

 

今でも、そこが私の一番の課題でもあります。
まだまだ私の正しさを押し付けてしまうことはあります。

 

ただ前と違うのは、失敗しても、それに気が付き、気付かせてもらい、自分を責めることなく、現実を受け止め、得たいものを得るための次の一歩を、自分で選んでいけているということ。

 

これ、一生ものだと思います。

 

どんな状況になっても、また基本に返って、また歩き出す。
自分にできることをする。

 

日々、家族ともっともっと仲良くなる為に、子どもの自立を育む為に、そんな風に過ごしています。

 

最近、実践力アップ編に参加したことをきっかけに、家族がもっと幸せになるためにどうすればいいか、娘や夫と話すことにチャレンジしてみました。

 

今までは自分一人でなんとかしようと頑張っていたけど、家族だってそれぞれ頑張ってくれていたし、協力したいと前から思っていてくれたと思います。

 

家族の幸せって、ママだけで頑張るんじゃなくて、みんなで協力してやっと達成できることですよね。
当たり前のようなことだけど、わたしには抜けていた部分でした。

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昨日、「ママカフェに行ってきたよ」という話から、お風呂で娘とこんな会話をしました。

 

「ママは○○(娘)ともっと仲良くなりたいと思っているし、そうなれると思ってるんだ。あなたはどんな家族になりたい?」
「もっと仲良しになりたい」

 

「今はどれくらい仲良し?」
「1日1回けんかしちゃうくらい」

 

「それがどうなってほしい?」
「0になるくらい^^」

 

「ママも0になれるように工夫するね。○○(娘)も0になれるように一緒にできることを考えてくれる?」
「うん^^」

 

今年、年長の娘とこんな会話ができるようになったことに、とても幸せを感じています。

娘は娘で家族のために考えて行動してくれていると感じることが、多々あります。

私だけ頑張るのではなく、娘とも、夫とも、こんな会話をして、どんどん理想に近づいている実感があります。

 

家族はチーム。

 

信頼して、協力して、補いあって、お互いの大切な時間を共有できている、この瞬間を大切にしたい。

 

今月、長男がちょうど2歳になります。
姉と同じように、自分で靴を履こうとします。

 

違うのは、私が怒鳴らず、見守り、自分で履けたねと笑顔で言えるということ。
学ぶことでこんなにも対応が変わり、家族みんなが笑顔でいられる。

 

とっても幸せな時間です。魔の2歳だなんて全く思いません。
赤ちゃんの頃より、今が一番かわいいと思えます。

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今しかない時間をゆっくり噛みしめながら過ごせている私はとても幸せだと思います。

 

小さなころからなんとなく夢見ていた、母親になるということ。
今がその時です。

 

最初はすごく苦しく、辛い時期もあったけど、今こうして小さな幸せを毎日味わいながら過ごせていることに感謝です。

 

あの時、たくさんもがいて、苦しかった私は、ママカフェに出会ったことで救われた。

 

同じように苦しんでるママはまだまだたくさんいると思います。
だから、知ってほしいんです。
こんな方法もあるよ!って。

 

あなたが悪いママなんじゃない。知らないからできないだけ。
知って、強い思いがあれば、いつからでも変われる。

 

ママカフェに継続して参加しているママには、幸せなオーラが溢れています。
ずっと一緒に成長したい!みんなで幸せになりたいママがたくさんいるんです。

 

そして、何より、きむさん!
きむさんが私の道しるべです。

 

いつも、どんな時でも、なかなか変われない私でも、諦めずに見守ってくれる。
自分の中にある自分自身の課題に気付けるように導いてくれる。

 

ママカフェはじんわり効いてきます。現実を見て、辛くなることもあります。
でも、幸せな子育てをしたい人への効果は抜群です!

 

どんなに感謝しても足りないくらい、言葉では伝えきれない程の感謝の気持ちでいっぱいです。

 

いつもありがとうございます!

 

きむさん、そして各地で主催をされているみなさんに感謝を込めて。